レースレポート

KYOJO-CUP 2018 Rd.1

【scene 01】
エンジン規定の変更から始まった
KYOJO-CUP 2ndシーズン

大きな注目の中で2017年にスタートした競争女子KYOJO-CUP。女性ドライバーによるプロレースシリーズを目指し、3戦が予定されていた。実際には第3戦は台風の影響によって中止となり、2レースを開催した。
その中でひとつの問題として浮上したのが、エンジン性能の違いだった。ウエスト・レーシングカーズ製のVITA-01にはヴィッツRS用のパワートレインが搭載されるが、中古のものが使われてきた。コストを圧縮するためだ。それがVITA-01の販売価格を大きく抑えてきたことは間違いない。
ただし中古である。コンディションには差があり、それが性能差としてタイムに出てしまう。コンディションが悪いとなれば、本来の性能を取り戻すためにオーバーホールが必要となる。レギュレーションではパワートレインの改造は許されていないが、オーバーホール以上の「加工」が行われている可能性もあった。
そこで新しいパワートレインが導入されることになった。これまでより1世代新しい新品のパワートレインが、トヨタ自動車から供給されることになったのだ。そのパワートレインには封印が施され、改造はもちろんオーバーホールもできなくなった。
同時に各マシンで独自な対応となっていたエアインテークも、規制されることになった。走行風をそのまま取り込むことで、その圧力によってパワーアップすることが可能だった。
これでエンジンについても、イコールコンディションとなった。

旧型と新型、2つのエンジンの性能差が気になる人もいることだろう。KYOJO-CUPでは新型エンジンだけが参戦できるが、同時開催のFCR-VITAでは新旧のエンジンが混走ことになる。
市販車のエンジンは少しずつ確実に低燃費を狙って進化している。それは細部の設計だったり、加工だったり、部材だったり、更新しながらライバルとの燃費競争を戦っている。エンジンスペックでは新型が1psダウンしているものの、1世代新しい分だけ低フリクション化が進んでいることは間違いなく、それがエンジンの応答性を高めることは予想ができる。
つまり、エンジン性能は確実に進化しているはずだ。

ただし新型エンジンは高価だ。旧型から新型へと変更するためのキットが76万5000円(税別)という価格は、約300万円のレーシングマシンにとっては安くはない。200台近く生産されたVITA-01のうち、何台が新型エンジンへと変更され、そのうち何台がKYOJO-CUPへエントリーすることになるのだろうか??
昨年並みのエントリー台数が確保できるのか??  不安はあった。